(2005年10月25日号記事)
9月議会 はけの森美術館設置条例を可決
来年4月の開館を予定
市議のボーナスで両論
9月定例市議会は、29日に全議案の取り扱いを決めて閉幕した。今定例会は、衆議院議員選挙と日程が重複したため日程を繰り下げ、各委員会での審査は選挙後に行なわれた。
美術館の設置
「小金井市立はけの森美術館設置条例」は、中村研一記念美術館(中町)の土地・建物・絵画が市に寄贈されたことから、新たな公立美術館として来年4月にオープンさせるため提案された。
同条例案は、運営協議会の設置について、委員の構成を市職員2名、市民2名、学識経験者2名とするとの内容になっていた。このため、「6人の中に市職員2名は、他の審議会に比べても多すぎる」として、市民枠を1名増やし、市職員枠を1名減らすとの修正案が提出された。修正案は起立採決され、反対多数で否決された。賛成7(みどりの風、民主=斉藤・宮崎)、反対12(自民・公明・民主=小川・村山、改革連合)、退席4(共産)。
修正案否決を受けて原案が採決に付され、全議員賛成で可決された。
子育て支援
「私立幼稚園等園児保護者補助金を増額する条例」は反対多数で否決された。賛成9(みどりの風・共産)、反対14(自民・公明・民主・改革連合)。近隣市中最下位になっている私立幼稚園等園児保護者補助金の補助単価を引き上げ、国分寺市と同額にするもの。
全予算案を可決
「一般会計補正予算(第5回)」は、賛成多数で可決された。賛成19(自民・みどりの風・公明・民主・改革連合)、反対4(共産)。予算の主な内容は、@美術館の設置に要する経費、A財政調整基金2億円の積み立て、B職員退職手当基金1億円の積み立て、C生ごみ減量化処理機器購入費補助金、D小金井街道歩道照明設置工事、E土地区画整理事業掲示板設置、F都市再開発整備基金2億円の積み立て、など。前年度の黒字額が確定したため各種基金に積み立てる点が予算の特徴。
国民健康保険特別会計への1億円の繰出金拠出を内容とする一般会計補正予算(第4回)、及び、公会堂の代替会議室を建設するため6500万円を支出するとした一般会計補正予算(第6回)は、いずれも全議員が賛成して可決された。
なお、総選挙関連経費3360万円を内容とする一般会計補正予算(第3回)、及び、高利率の借金を低利のものに借り替える下水道事業特別会計補正予算は、双方とも市長により専決処分され、その事後承認が議案として提出された。共産が反対した他は、全会派が賛成して承認された。
用語解説
専決処分=議会を開催する暇(いとま)がない場合に、市長判断で予算等を執行することができるとする地方自治法上の例外規定。この場合、後日議会に承認を求めることになるが、承認を得られなくても当該予算等は有効に成立するとされる。
固定資産評価員
固定資産評価審査委員会委員に丹宗朝子氏を再任する議案が提出され、全議員が賛成し可決された。丹宗氏は弁護士で、浦和地裁所長・東京高裁判事部総括などを歴任した。
住基台帳の閲覧
「住民基本台帳の一部の写しの閲覧を制限する条例」は、全議員が賛成し可決された。個人情報保護の観点から、閲覧を報道機関・研究機関などに限定するもの。
印鑑登録の有料化
「印鑑登録カード発行有料化条例」は、賛成多数で可決された。賛成は19名、反対は4名(共産)。受益者負担の観点から、従来無料だった印鑑登録カードの発行を有料化し、200円を徴収するもの。
雨水浸透マス
「浸透マスの建設整備を求める陳情書」は、賛成多数で採択された。賛成22名、反対1名(篠原)。市に対して雨水浸透マスのさらなる設置を求めるもの。
予算・会計システム
「予算・会計システムの改善を求める陳情書」は、反対多数で不採択となった。賛成は9名(みどりの風・共産)、反対は14名(自民・公明・民主・改革連合)。市に対して財政分析を容易にするため、予算や会計のシステム変更を求めるもの。
アスベスト対策
「アスベスト(石綿)健康被害対策を求める意見書」は、賛成多数で可決された。賛成15(みどりの風・共産・民主・改革連合)、反対8(自民・公明)。政府に早急なアスベスト被害対策を求めるもの。
駅等のバリアフリー
「鉄道と駅の安全、バリアフリー促進を求める意見書」は賛成多数で可決された。賛成15(みどりの風・共産・民主・改革連合)、反対8(自民・公明)。政府に、鉄道や駅の安全とバリアフリー化のなお一層の促進を求めるもの。
庶民増税
「庶民増税に反対する意見書」は賛成多数で可決された。賛成12(みどりの風=青木・野見山・漢人・小山、共産・民主)、反対10(自民・公明・改革連合)、退席1(みどりの風=渡辺)。政府に所得税や消費税の増税を行なわないよう求めるもの。
リフォーム詐欺
「リフォーム詐欺から高齢者等を守るための対策強化を求める意見書」は賛成多数で可決された。
賛成14(自民・公明・民主・改革連合)、反対5(みどりの風=漢人、共産)、退席4(みどりの風=青木・野見山・渡辺・小山)。政府にリフォーム請負業者の資格を狭めるなどの対策を求めるもの。
市議のボーナス
議員提案された「市議会議員の期末手当を20%引き下げる条例」は反対多数で否決された。賛成9(自民=露口、みどりの風=青木・野見山・漢人・小山、共産)、反対14(自民=中根・伊藤・高木・遠藤、みどりの風=渡辺、公明、民主、改革連合)。市議会議員の期末手当(ボーナス)を恒久的に20%引き下げるもの。
市の役職者には等級に応じて、期末手当の額に役職加算が行なわれる。
市長・助役・収入役・教育長・部長・市議会議員は20%、次長は18%、課長は15%、課長補佐は10%、係長は7%、主任は5%。他市でもおおむね同様の役職加算が行なわれている。提案議員側は「市議については役職加算をゼロにするべき」と主張し、反対側は「第三者機関である報酬審議会に諮問して決するべき」とした。
継続審査案件
今定例会で議決に至らず、閉会中の継続審査となった主要な案件は、@公の施設の指定管理者の選定手続きに関する条例(指定管理者条例)、A二枚橋焼却場跡地に新たな焼却場建設を求める陳情書、B二枚橋焼却場跡地への新たな焼却場建設に反対する陳情書、C貫井北町への焼却場建設に反対する陳情書。
◎市議会各会派の構成
自民5(中根・伊藤・高木・露口・遠藤)、みどりの風5(青木・野見山・渡辺・漢人・小山)、公明4(鈴木・和田・紀・宮下)、共産4(森戸・板倉・関根・水上)、民主4(小川・斉藤・宮崎・村山)、改革連合2(篠原・五十嵐)。なお、鈴木議長は可否同数の場合以外は採決に参加しない。