(2005年5月25日号記事)
新焼却場建設 国分寺との協議、難航か
用地問題等で4カ月中断
新焼却場の共同建設を巡り、昨年5月から始まった小金井市と国分寺市の協議がここ4カ月ほど中断されている。
小金井市側は、二枚橋衛生組合の解散時から平成28年度頃まで、国分寺市の焼却場で小金井のごみも焼却し、その後は小金井市の責任で国分寺市以外に用地を確保し、新焼却場を共同建設することを提案してきた。
これに対して国分寺市側は、@用地確保、A東京都の財政的支援が共同処理の前提条件としきた。
小金井市側が建設用地を明示できていないこと、東京都が財政的支援について方針を明示していないことが中断の理由と見られる。
この協議は、小金井・府中・調布3市の可燃ごみを焼却してきた二枚橋衛生組組合が、平成21年度までに解散されることに伴い、稲葉市長が国分寺市の星野市長に話をもちかけることで始まったもの。
新しい焼却場をどこに建設するのかについて、4月20日の市議会臨時議会で稲葉市長は「庁内でどこにつくり、どこにつくらないかというような協議はしておりません」と答弁。市議選の際には、焼却場建設場所を巡って激しい応酬が行なわれたが「ここに建てる」あるいは「ここには建てない」という地域は定まっていないと見られる。
以下は、こがねい情報公開市民会議の情報公開請求により公開された、小金井市・国分寺市・東京都の同問題に関する協議経過。
【資料=小金井市と国分寺市・東京都の協議経過】
2004年
○5月28日(東京都廃棄物対策部との第1回協議)
二枚橋焼却場に関して、調布市、府中市と協議中のところ、小金井市の方針について相談した。
稲葉市長=国分寺市と組むのはどうか。
東京都廃棄物対策部長=都も同じことを考えている。
○5月28日(国分寺市に申し入れ)
稲葉小金井市長より星野国分寺市長に申し入れ。
小金井市=小金井市と国分寺市が将来の焼却場建設を含めて可燃ごみを共同処理することについて考えてもらえないか。なお、この申し入れに当たっては、都環境局に相談をした。
【6月1日、稲葉孝彦市長が辞意】
○6月4日(東京都行政部との第1回協議)
稲葉市長=小金井市は国分寺市と共同処理できればと考えている。国分寺市長とは3回ほど話をしている。都のご協力をお願いしたい。
東京都行政部長=十分な話し合いをお願いする。
○6月4日(東京都廃棄物対策部との第2回協議)
稲葉市長=国分寺市とは、今後部課長レベルで情報交換、意見交換をしていきたい。国分寺市は西の方と組むことに重きを置いていたようだ。都の指導をお願いしたい。小金井のごみの多摩ニュータウンへの持込は断られている。
東京都廃棄物対策部長=国分寺市との共同処理は、双方にメリットがある。
【6月5日、稲葉孝彦市長が辞職】
○6月7日(国分寺市との第1回協議)
小金井市=国分寺市と小金井市が将来の焼却場建設を含めて、可燃ごみを共同処理することについて話し合いの場を設けてもらえないか。都環境局と協議した結果、隣接する国分寺市との共同処理が最も望ましいとの結論に至ったものである。
国分寺市=国分寺市は、立川市、昭島市と焼却場建設について、1年半前から勉強会をもってきた経緯がある。今すぐ話し合う環境にない。立川市、昭島市の意向を確認する必要がある。
○6月8日(東京都廃棄物対策部との第3回協議)
二枚橋衛生組合施設更新の検討協議に伴う小金井市の態度表明について相談した。
東京都=国分寺市との共同処理に伴う財政支出の試算をすること。
○6月14日(東京都廃棄物対策部との第4回協議)
国分寺市の状況について意見交換した。
【6月22日、府中市が二枚橋焼却場の建て替えに反対し、多摩川衛生組合での処理に一本化する方針を明らかにする】
○6月25日(国分寺市との第2回協議)
小金井市=できれば、小金井市のごみを国分寺市の焼却場が稼働限界とされる平成28年度頃まで国分寺市で受け入れてもられないか。
国分寺市=国分寺市としては難しい。今後継続して話し合いをすることは了承する。
○7月6日(国分寺市との第3回協議)
小金井市=二枚橋焼却場は、21年度までは稼働する努力を続けることになっている。できれば、22年度から28年度まで小金井市のごみを搬入させてほしい。搬入開始については、2、3年前倒しになるかもしれない。
国分寺市=国分寺市としては、小金井市のごみを受け入れるとなれば、市議会並びに付近住民の理解を得る必要がある。
小金井市=小金井市と国分寺市の一部事務組合結成に当たっては、国分寺市にも総合的なメリットがなければと考えている。引き続き、都と十分協議しながら共同処理を推進していきたい。
【7月11日、市長選で稲葉市長が三選】
○7月15日(東京都廃棄物対策部との第5回協議)
稲葉市長=過日の新聞報道(「新たなパートナーを考えたい」)についてお詫びしたい。小金井市としては都の理解を得て、国分寺市と共同処理することで調整していきたい。
東京都廃棄物対策部長=小金井市と国分寺市の共同処理は、双方にメリットがある。このことは行政部にも伝えてある。
○7月15日(東京都行政部との第2回協議)
稲葉市長=国分寺市との共同処理については、都の理解を得て、小金井市としても望ましいことだと考えている。行政部の支援をお願いしたい。
東京都行政部長=小金井市の意向はお聞きしておく。
小金井市環境部長=単独処理は財政負担に耐えられない。国分寺市との共同処理に向けて都の強力な支援をお願いしたい。
○7月20日(国分寺市との第4回協議)
小金井市=小金井市としては、国分寺市の了解が得られれば国分寺市の焼却場を28年度まで使用させてもらい、29年度からは新焼却場を共同で建設して処理するという考え方である。新焼却場の場所については国分寺市以外とし、小金井市が責任を持って確保する。新焼却場は20年間以上は使用できると思われる。耐用年数経過後の将来のことは両市が協議して、その時点のごみ処理の実態等を考えて最善の方法をとればよい。
小金井市=新焼却場建設までの費用負担について、小金井市としては、@管理運営費、A小金井市がごみを搬入することにより新たに必要となる施設改善費、B途中の炉等の修繕・改修費、C焼却炉の解体費用、以上の項目について、小金井市は応分の負担をする用意がある。
○8月9日(国分寺市との第5回協議)
小金井市=小金井市単独で新焼却場を建設することについては、都環境局から、国庫補助金の対象とならない可能性が高いなどの問題点を指摘されている。
小金井市=現在の二枚橋焼却場の計画では、平成22年度の解体となっているが、平成21年度まで維持できるか不安である。従って、21年度以前から小金井市のごみを国分寺市の焼却場に受け入れてもらいたい。
国分寺市=国分寺市と小金井市による焼却場建設の課題は、用地取得の問題、一部事務組合の設立時期などである。
○8月11日(東京都行政部との第3回協議)
稲葉市長=双方にとってメリットがある小金井市と国分寺市との共同処理により、向こう何十年かはごみ処理が安定する。国分寺市に対し行政部からもプッシュしてほしい。
小金井市環境部長=国分寺市に早期に決断してもらわないと二枚橋の解散に向けた動きに支障がでる。
東京都行政部長=両市で十分な話し合いをしていただきたい。
○8月30日(国分寺市との第6回協議)
小金井市=8月17日の小金井市議会全員協議会で、11月の二枚橋衛生組合議会定例会を目途に一定の方向性を示すことが了承された。二枚橋焼却場は、平成21年度まで使用し、平成22年度解体の予定であるが、老朽化が激しいことから前倒しの可能性がある。前倒しした場合も小金井市のごみを受け入れてほしい。
小金井市・国分寺市=おおむね、平成26年度から28年度の3ヶ年間で国分寺市以外に新焼却場を建設する必要がある。
小金井市=小金井市としては、国分寺市の現焼却場の維持管理費等応分の負担をする用意がある。焼却場の解体の費用も応分の負担をする用意がある。
○9月17日(国分寺市との第7回協議)
小金井市=8月24日の二枚橋議会臨時会において、11月8日の二枚橋議会定例会で一定の方向性を示すとの集約をした。
小金井市=焼却場の建設については、PFIを検討してもよいのではないか。
国分寺市=都の支援等、整理する点が残っている。
○10月1日(東京都廃棄物対策部との第6回協議)
これまでの国分寺市との協議経過を報告した。
小金井市環境部長=用地確保の保障と行政部からの財政支援の約束が得られれば、国分寺市は小金井市との共同処理の決定に大きく前進すると言っている。
東京都一般廃棄物対策課長=両市で行政部市町村課に出向き、要請してみてはどうか。
○10月4日(国分寺市との第8回協議)
小金井市=11月8日(月)に二枚橋衛生組合の定例議会が開催される。調布市、府中市、小金井市が一定の方向性を出すことになる。小金井市としては、新たな地方公共団体と共同処理を進めるという方針を示したい。
国分寺市=国分寺市としては、東京都の支援があれば、小金井市と組んで焼却場建設に前向きに検討する用意がある。
国分寺市=国分寺市は政策部と環境部で協議する。
○10月15日(国分寺市との第9回協議)
両市の政策担当部長を交えて確認。
小金井市=これまで、国分寺市と小金井市の担当部局で協議してきたが、課題は用地の問題等である。
○10月19日(東京都廃棄物対策部との第7回協議=国分寺市同席)
国分寺市=国分寺市と小金井市の共同処理については、@用地の確保、A東京都の財政支援、が必要である。
東京都=プロセスが難しいので、行政部に報告しておいたほうがよい。廃棄物対策部としても協力する。
○10月19日(東京都行政部との第4回協議=国分寺市同席)
@2市による共同処理に向けた協議の経過を都に説明した。
A立川市、昭島市の状況及び二枚橋衛生組合の状況を都に説明した。
B用地の取得に係る都の斡旋、都の財政的支援について要請した。
国分寺市=小金井市と組むことについては、用地の問題等に都の支援が得られれば、十分検討に値すると考えている。
東京都=関係者で十分な話し合いをすること。
○11月12日(国分寺市との第10回協議)
小金井市=11月8日の二枚橋衛生組合議会で、平成21年度までの間に調整が整い次第、二枚橋衛生組合を解散することとする。@調布市は、三鷹市と共同処理する。A府中市は、二枚橋衛生組合以外で一括処理する。B小金井市は、新たな地方公共団体と共同処理する方策を進める。組合の財産処分等については、今後協議することとする。
以上の内容が了承された。
小金井市=3市の議会の議決を得た上で協議が整えば、二枚橋衛生組合は解散する。ただし、解散するためには、3市のごみが安定的に処理できることが条件である。
○11月29日(国分寺市との第11回協議)
小金井市=平成19年度の小金井市の可燃ごみ量は、日量55トンぐらいの見込みである。全量引き受けてもらえるか。
国分寺市=検討さてもらいたい。
小金井市=2市の共同処理の件について、国分寺市が議会に報告されれば、その後に小金井市も議会に報告したい。
○12月27日(東京都行政部との第5回協議)
稲葉市長=国分寺市との共同処理の件は、都環境局の理解を得て、いい方向に向かっている。ここで都の支援が得られれば一気に話が進む。野川公園移転案のときに植野副知事から「都は物心両面で面倒を見る。」との話をいただいている。
東京都行政部長=関係者の話し合いを十分に行なうこと。
○12月27日(東京都廃棄物対策部との第8回協議)
稲葉市長=国分寺市は議会と相談して結論を出したいとしている。そのためには都の支援が必要だ。行政部に働きかけてもらいたい。
東京都廃棄物対策部長=行政部と連携をとりながら支援する立場でやっていく。ただ、行政部には行政部としての考えがあるようだ。
稲葉市長=小金井市議会はほぼ一致してOKである。後は都から国分寺市を押してもらえばまとまる。
2005年
1月6日(国分寺市との第12回協議)
小金井市=二枚橋の跡地問題については、今後3市で協議していく。
小金井市=小金井市としては、この共同処理の協議が順調にいった場合、遅くとも二枚橋衛生組合が解散するまでに一部事務組合を結成してもらいたい。
国分寺市=国分寺市としては、この件については、条件が整えば可能だと思うが、検討課題とさせてもらいたい。
小金井市・国分寺市=焼却場建設にあたっての課題は、@用地の問題、A東京都の支援について、
B一部事務組合結成時期について、である。
1月12日(国分寺市との第13回協議)
国分寺市=可燃ごみの共同処理について、1月24日に開催される、ごみ・リサイクル等特別委員会に報告したい。
小金井市=国分寺市が議会に報告された後、小金井市も議会に報告することになると思う。